静けさ


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日曜美術館の再放送は録画して、マルモのおきてを見終わってから見ました・・

「亡くなった娘を絵で蘇らせてほしい」という依頼を受けた画家の
半年にわたる制作を取材した番組でした。
この番組を観るまでは、諏訪さんの姿はプロフィール写真くらいでしか
見たことはなかったんですが、想像以上にストイックな雰囲気の人でした。

依頼主の家の中には、ちょっと普通では考えられないくらいの数の
娘さんの写真が壁に貼ってあるんですよ。
娘さんの死を到底受け入れられない、という感じが
テレビの画面を通して伝わってきます。

そして、諏訪さんに娘さんの絵を描いてほしいと依頼したわけです。
壁を埋め尽くすほどの写真でも、その理不尽な喪失感を埋めることは
できなかったんですね。 写真って、そのままを写すようだけれども
その人らしさを写すことって本当に難しい。
ご両親にとって、写真を見るたびになにか「違う」と感じられたのかもしれません。

そんな思いを受け止めて、形あるものにするのは非常に難しいことだと思います。
自分が描こうとしている絵は、もしかしたらご両親が期待しているものとは
違うのかもしれない・・・しかし・・・そんな思いを抱えながら進むしかないのですね。

完成してご両親に届けられた絵は、とても静かに何かを語りかけているようで
ずっと見ていたいような気持ちになる絵でした。

絵でも写真でも彫刻でも、その作品に力があると、ずっと見てしまうんですよね。
静かに、心の中で対話ができるような作品。そういうのが好きです。


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by bikegon | 2011-07-06 00:56 | 雑談


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